歯が溶けるを科学してみる
歯を磨かないと歯が溶ける”って どういう事?
歯を磨かないと虫歯になるというのは、多くの方がご存じだと思います。
でも歯が溶けるって聞いたことがある方は、そう多くないかもしれません。
要は歯が溶けるから、虫歯になるということなのですが。。。。
そう、歯が溶けるは、虫歯の初期症状という事になります。
今回はそれを画像付きで、お話していきたいと思います。
どうして歯を磨かないと、歯は溶けるのでしょうか?
食事をすると当然歯には汚れが付きます。
その汚れを磨き残しすると、お口の中の細菌がそれを栄養源に代謝をします。
代謝の結果生じてくるのが、1つは毒素であり、1つは酸です。


毒素は歯ぐきに作用して、歯ぐきに炎症を引き起こします。
その結果歯肉炎⇒歯周炎と炎症が拡大していくのです。



また一方の酸は歯の表面に作用し、歯を溶かして虫歯へと進んでいくのです。
ごく初期は表面が白く濁ってきます。
それが進むとだんだん茶色っぽくなり、さらに黒ずんでくるのです。


実際画像で解説
まず汚れてる実際画像から見える問題
歯の汚れ、歯垢等がいっぱい付いて汚れてる歯
まずぱっと見えてくるのは歯全体に付いた汚れです。
そして良く見てみると①が示すようになにやらベトベトした感じのものが付いています。
ベトベト、ヌメヌメした歯垢、難しく言うとバイオフィルムと言います。
実はこのベトベト、ヌメヌメ、歯ブラシでそう簡単に落ちないのです。
裏側は歯石がいっぱい付いていて、まるで歯の裏側に壁があるみたいな状態でした。
②に目をやると歯ぐきがぷっくりと腫れてるのが見てとれます。
毒素によって歯ぐきや歯ぐきの血管に炎症が引き起こされた結果腫れてきてるのです。
歯石、歯垢を取って綺麗になった歯から見えてくるもの
綺麗にお掃除された状態の歯。before- afterで全然綺麗さが違います。
一見してビフォー、アフターで綺麗さが全然違うと思います。
歯石を取って、歯面を磨いてみました。もちろん保険適応の範疇です。
そこで③を見てみて下さい。
歯の表面の薄い壁が一層剥がれているような感じが見て取れますか?
歯の表面のエナメル質は歯ぐきに近くなればなるほど、薄くなります。
その薄い層が磨き残しによって、酸蝕されボロボロになって剥がれ落ちてる状態です。
こうなると歯が凍みる知覚過敏が起こったり、酸に対しての抵抗力が無くなるため虫歯になるリスクが大きくなるのです。
ちなみに向かって左側に黒っぽい歯がありますが、これは歯が死んだことにより色がだんだん変化してきてこんな色になっているのです。
まとめ
上下の画像をご覧になって、歯が溶ける”の意味合いが少し分かっていただけたでしょうか?
歯ブラシで丁寧に磨く”は毎日の積み重ねです。
歯周病や虫歯にならないように、毎日時間をかけて健康な状態を保つようにしてみて下さい。
特に夜の歯ブラシは大事です。夜は唾液が還流しないのでリスクが一番高い時です。
年老いても自分の健康な歯で、毎日の食事を楽しめるよう願っています。
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