JUGEMテーマ:日記・一般
先日、ある老人ホームから依頼があり往診に行きました。
患者さんは30年余年通って頂いていた方で80歳を超えました。
歯ブラシに熱心な優等生で、今でも歯周病は全くない状態です。
少し歯ぐきに違和感があるとの訴えで診て参りました。
足腰はだいぶ弱ってきた感じではありますが、
歯ぐきは若い頃と全く変わっていません。
その時は、ちょっとやり過ぎて痛みがあったみたいでした。
30年前は、私も患者さんも若かった。
あれから30年の月日が流れましたが、その間他の誰にも
歯の治療を任せたことはないと信頼して治療を任せて頂きました。
その信頼に応えるべく 現在でも電話があれば私も直ぐに駆けつけますし、
患者さんも会いたかったと笑顔で迎えてくれます。
帰り際にいつもまた会いたいから来て下さいねと手をさし伸ばされます。
手と手をしっかり握り約束をしながらも ぐっと胸に詰まる思いが
年老いていく患者さんを見るとどうしても去来します。
歯科医としても一人の人間としても こみ上げてくるものがあります。
こういう信頼というのは この仕事を一生懸命してきて良かったな~と
思える瞬間ですが、暖かい気持ちをいっぱい頂いて逆に感謝の気持ちも
溢れてきます。
今でも治療は、医療人として完璧を目指しています。
患者さん一人一人に最善の良い治療をするのが務めであり使命だと思っています。
が、しかし ありがとうと感謝すること多かりしです。
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